オリンピックも終盤を迎えました。日本も沢山のメダルを頂き、沢山の感動がありました。
表彰式で、選手がメダルと共に掲げている花束を見られたことと思います。
これは「ビクトリーブーケ」と言い、東京五輪の為に、命と人生をかけてメダルを勝ち取った選手にメダルと共に贈られる副賞です。
ビクトリーブーケは、オリンピック・パラリンピック、合計で5000個用意されています。
今回は、そんな「ビクトリーブーケ」に込められた、深い思い、オリンピックマスコットの名前の意味をご紹介します。
【東京五輪】ビクトリーブーケの花は?原産地は?
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ビクトリーブーケの採用は2019年末に決まりました。
使われたお花と原産地をご紹介をします。
五輪のブーケ
福島県産トルコギキョウ
宮城県産ヒマワリ
岩手県産リンドウ
福島県産ナルコラン
東京都産ハラン
パラリンピックのブーケ
福島県産トルコギキョウ
宮城県産バラ
岩手県産リンドウ
東京都産ハラン
#Tokyo2020 のメダリストへ副賞として渡される”ビクトリーブーケ”のデザインが発表されました。
— Tokyo 2020 (@Tokyo2020jp) November 12, 2019
明るい色を基調としたデザインで、東日本大震災で被災した地域で育てられた花が使用されています🌸🌸🌸 pic.twitter.com/GGyhrN1QQs
2011年に東日本大震災から復興途上にある地域、福島県、宮城県、岩手県などで育てられた花々です。
原発事故で全町避難を強いられた浪江町で避難指示が段階的に解除された2017年から復興を進めたいと町をあげて風業被害の受けにくい花き栽培の挑戦を開始したそうです。
ブーケのデザインは「日本花き振興協議会」が提案。
後に記念として残るように、金、銀、銅のミライトワ・ソメイティのマスコットも付けられています。
宮城県のヒマワリには、東日本大震災で子どもを亡くされた親御さんたちが、子どもたちが避難するために目指した丘にヒマワリを植え、その丘には毎年ヒマワリが咲くようになったというエピソードがあります。
この話は絵本にもなっています。
東日本大震災の津波で74人の命がうばわれた宮城県の小学校。
わが子をなくしたお母さんたちは、子どもたちが避難しようとした場所に、ひまわりを植え始めた。8人のお母さんたちのわが子へ宛てた手紙やお話をもとにした絵本。
花束の生産者の方々のご苦労
ブーケで求められているヒマワリは直径7センチほどと小ぶりで、県農業・園芸総合研究所(名取市)は生産者の方々と協力しながら、小さなヒマワリの生産方法を宮城県内で模索しました。
生産者の方々は小さなヒマワリを作るのに大変なご苦労をされたんだよ。
栽培中も、根が張らないように土の深さを10センチ以下にして密植したり、肥料や水の調整。
五輪期間中は毎日出荷するために、種植えの時期は5月末~6月中旬に分散したり、それは、それはご苦労されたのよね。
福島県のトルコギキョウとナルコランは東日本大震災による影響で農作物の出荷が減った時に、特定非営利活動法人(NPO)が花の栽培で復興への希望を見い出したことにちなんでいます。
岩手県は、輝くような藍色が鮮やかなリンドウで知られており、この藍色は東京2020エンブレムと同色です。
リンドウは岩手県を代表する花で日本で出荷されている半数以上を生産しています。
東京都産ハランは、主催都市・東京で大会開催の準備に従事した人々を表しています。
ブーケを彩る花にはこうした意味合いがあり、今回使用されることになったのです。
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花束を綺麗に見える工夫
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花の配置と維持についても工夫がなされています。
どこから見てもきれいに見えるように、花の種類ごとに一箇所に集めるのではなく、それぞれの花がバランス良くブーケ全体に配置されています。
また、できるだけ長い時間、花を楽しめるように、花のの茎の先端に袋を付け、袋の中にはゼリー状に固めた水が入っています。
デザインを担当した日本花き振興協議会によると、真夏に空調が効いていない部屋の中でも数日間、きれいな状態で花を楽しむことができるそうです。
東京都内にあるブーケ制作現場では、生花店などから集まったボランティアスタッフの方々が、東北や都内の各産地から届いた花材を丁寧に束ね、選手に贈るブーケに仕上げています。
パラリンピック期間中の9月4日まで、1日に数百個を制作していく予定です。
今後、表彰式を見られる時は、被災地の方々の復興にむけた想いのお花もご覧になってくださいね。
ビクトリーブーケ・それぞれの花ことば
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各花の花ことばについてご紹介します。
黄色のトルコキキョウの花言葉は、「毅然とした態度」。
「毅然とした態度」とは、「意志を強く持ち、困難なことを目前にしても決して動じることのないしっかりとした振る舞い」
ヒマワリの花言葉は「私はあなただけを見つめる」「愛慕」「崇拝」。
リンドウの花ことば「悲しんでいるあなたを愛する」「正義」「誠実」
復興の心に通じるステキ花言葉ね。
会社に到着、コーヒーブレイク。五輪の表彰式で授与されるビクトリーブーケは被災した東北3県の花を使用しているとのこと、とてもうれしい取り組み。
— lavender blue sky (@lavenderbluesk1) July 25, 2021
東京で咲いた表彰式彩る「ビクトリーブーケ」被災した東北3県の花を使用 – 東京オリンピック2020 : 日刊スポーツ https://t.co/nyGEz9inET
三姉妹尊いっっっ
— ᴋᴀᴇᴅᴇ (@td_erikalove) August 5, 2021
表彰式でわちゃわちゃしてんの可愛すぎるて🤦♀️ pic.twitter.com/NKc1G0SNun
【知ってた?】メダリストに贈られるブーケ、それぞれの花にはこんな深い意味が込められていたhttps://t.co/LwphMtgy9r
— BuzzFeed Japan (@BuzzFeedJapan) August 6, 2021
8日に閉会式を迎えようとしている2020年東京オリンピック。メダリストに副賞で贈られる「ビクトリーブーケ」にはこんな想いが込められています💐 pic.twitter.com/O5c82UKt8c
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【東京五輪】オリンピック・パラリンピックマスコット 「ミライトワ」・「ソメイティ」の意味は?
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メダリストの手元に残り思い出がよみがえるように、東京2020オリンピックマスコット「ミライトワ」、パラリンピックマスコット「ソメイティ」がそれぞれに授与されます。
それぞれの意味は
「ミライトワ」は、「未来」と「永遠」という言葉を掛けわせた。
「素晴らしい未来を永遠に」という願いを込めた。
「ソメイティ」という名前は、桜を代表する「ソメイヨシノ」と、非常に力強いという意味の「so mighty」から生まれた。
金のミライトワと金のソメイティ
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「ミライトワ」 のぬいぐるみが気になる五十嵐カノア選手です。
/#今日のチームジャパン 🇯🇵#オフショット 📸
— 日本オリンピック委員会(JOC) (@Japan_Olympic) July 29, 2021
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東京2020オリンピックマスコットの
ミライトワが気になる様子の#サーフィン 男子 五十嵐カノア選手😌#がんばれニッポン#Tokyo2020#TEAMJAPAN#オリンピック pic.twitter.com/pyK0LyU4lh
【東京五輪】表彰式花束•まとめ
以上、【東京五輪】表彰式の花束に込められた思いと、マスコット「ミライトワ」と「ソメイティ」の意味についてご紹介しました、
メダルと共に貰える副賞のビクトリーブーケには、「震災発生時、世界中の皆様から温かい支援をいただいた。感謝の気持ちも発信していきたい」という意味も込められています。
また、被災地の魅力を世界に向けて発信しようという、被災者の人たちの復興の努力と力強さを表しています。
過去の大会では、ブーケは日持ちしないなどの理由で採用が見送られた国もありますが、東京五輪はすべて国産の花でブーケを作り、メダリストを讃えます。
夏の盛りの時期に、生花を扱わなければならない厳しい状況の中、携わった方々のご苦労は並々ならぬものだと思います。
生産者さんをはじめ、花を運ぶ人、ブーケを作る人、すべての方々に金メダルを差し上げたいと思います。
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