2021年7月27日、東京五輪新種目のサーフィンで五十嵐カノア選手が銀メダルを獲得しました。
おめでとうございます。
台風の影響で、かなり荒れた海で体力の消耗も激しかったと思います。
オリンピック史上初となるサーフィン競技が採用決定となり、日本人の初参戦の五十嵐カノア選手。
今回は、そんな五十嵐カノア選手について、まとめてみました。
こんな疑問をお持ちのあなたにお届けします。
五十嵐カノア選手の両親はサーファーなの？
五十嵐カノア選手のステキな名前の由来は？
プロフィールが分かる
五十嵐カノア選手を「プロサーファーにする」、という両親の壮大な計画が分かる
では、始めます。
【五十嵐カノア】両親はサーファー？
実は両親とも、元プロサーファーです。
「子供を世界で通用する人間、サーファーに育てたかった」という二人は1995年、英語も満足に話せないまま米カリフォルニア州に移住し、その2年後に五十嵐カノア選手は生まれます。
ここから、五十嵐カノア選手をプロサーファーにする、というご両親の壮大な計画が始まります。
五十嵐カノア選手は、両親と弟の４人家族。
弟さんもサーファーである、生粋のサーファー一家です。
・名前：五十嵐勉（いがらし つとむ）
・出身：東京都
・生年月日：1964年（57歳）
五十嵐勉さんは、小学校でスケボーを始め、中学生の時にフリースタイル部部門で優勝されています。
その後、専門学校に進まれ、サーフィンのスポーツトレーナーになる勉強をされます。
その理由についてこのように語られました。
１９７０～８０年代のサーフィンはレジャーの一つという感じでしたが、いずれはスポーツ競技になるのではないかという予感があった
引用元：毎日新聞
それから20年後、みごとにサーフィンはオリンピック種目になりました。
さすがです。
次に五十嵐カノア選手のおかあさんについてご紹介します。
名前：五十嵐美佐子（いがらし みさこ）
生年月日：不明
出身地：不明
元プロサーファー
お母さんに関しては、余り情報がありませんでしたが、学生時代にサーフィンをされるために、留学経験があること、 サーフィンのスポーツトレーナーになる勉強をされた、ということですので、おそらくそこで五十嵐勉さんと出逢われたのではないかと推測されます。
現在は、カノア選手の世界ツアーにも同行し、的確なアドバイスをしているそうです。
ここで少し、五十嵐カノア選手のご両親の渡米後の生活について。
米国での生活は苦労が続いた。英語も満足に話せないまま渡米したが、２００１年には同時多発テロがあり、０８年にはリーマンショックに襲われた。
引用元：ヤフーニュース
「どん底ですよ、アメリカ。車のローンも払えなくなって、夜に車を取りにこられたりした」。
職を失うこともあったが、息子のサポートの手は緩めなかった。
そんな大変な中でも、夫と共に子供に英才教育を施すには、母、美佐子さんの支えなしでは考えられませんね。
その両親の努力をよく理解できている五十嵐カノア選手は、深い絆のある両親の母国、日本で金メダルを獲り、日の丸を掲げて親孝行したいという願い、この試合に挑みました。
五十嵐カノア選手の華麗なサーフィンをご覧ください
【五十嵐カノア】名前の由来は？
「カノア」
ハワイ語で「自由」を意味する名前です。
サーファーだった父、勉さんと母、美佐子さんの「サーフィン発祥の地でも受け入れられるように」という思いが込められているそうです。
サーフィンに対する情熱が伺えるエピソードだね。
もうひとつ、父、勉さんの、我が子とサーフィンに対する思い入れのエピソードがありますよ
五十嵐カノア選手が3歳の時、家族旅行で訪れたハワイ。
引用元：毎日新聞
楽しそうに波に乗る両親の姿を見ていたからだろうか、五十嵐はサーフショップの前でくぎ付けになり、「誕生日にあれがほしい」と黄色いサーフボードを指さした。
値段は750ドル（約8万円）。
勉さんは「買っても本当にやるのか半信半疑だったけど、ひょっとしたらサーフィンを始めるタイミングかもしれない」と奮発し、その場で購入した。
3歳の誕生日に8万円の黄色いサーフボードのプレゼント
経済的に余裕があるわけではない頃、父、勉さんはクレジットカードで支払いをされたそうです。
まさに、これが、五十嵐カノア選手のプロサーファーとしての運命が動き出した瞬間とも言えますね。
【五十嵐カノア】プロフィール
名前：五十嵐カノア（いがらし かのあ）
生年月日：1997年10月1日
出身地： アメリカ合衆国・カリフォルニア州
身長：180ｃｍ
体重：78㎏
家族：両親と弟の4人家族
五十嵐カノア選手の国籍は日本です。
英語、日本語、ポルトガル語、スペイン語、フランス語 5か国語が堪能です。
五十嵐カノア選手の素晴らしい経歴はこちらから。
・1997年:10月1日サンタモニカで誕生
・2000年:3歳の誕生日にハワイで初のサーフィン。その日から立ててサーフィンに夢中に
・2004年:6歳。「Kids For Clean Waves」サーフィン大会に初出場初優勝
・2007年:アマチュアUSAコーチだったジョイ・ブランに才能を見出され、推薦で最年少9歳、USAサーフTEAMに入る
・2009年:トム・カレンが持っていたNSSA年間最多優勝回数20勝をさらに上回る30勝を出して記録更新
・2010年:12歳。NSSA全米ナショナルチャンピオン獲得。NSSAミドルスクール（ボーイズ）クラス・NSSAエクスプローラー（ボーイズ）クラス全米チャンピオンで三冠王に
・2011年:2月クイックシルバーと契約
・2011年:12歳。VQS「ボルコム世界選手権」ボーイズクラス世界チャンピオンに
・2012年:13歳。ASPプロジュニア（U-21）「DNAエナジープロ」ASP（WSL) 初優勝
・2012年:リップカール「グロムサーチ」でUー16とUー14の2ディビジョンを制覇。ダブル優勝
・2012年:11月リップカール「グロムサーチ」全米ナショナルチャンピオンシップで優勝
・2012年:14歳。USA Championship U-18で優勝。最年少記録
・2014年:10月 ASP「Shoe City Pro 2014」優勝
・2015年:WSL「ハーレー・オーストラリアン・オープン」プロ・ジュニア優勝
・2015年:ポルトガル「Boonman Air Show」エアリアルコンテスト優勝
・2015年:サンディエゴ「2015 AM SLAM SURF SLAM」優勝
・2015年:WSLメキシコ「Los CABOSオープン」プロ ジュニア優勝
・2015年:WSL「バージニアビーチ「VansPro」優勝
・2015年:WSL「ブラジルマハロ・サーフ・エーコ・フェスティバル」優勝
・2016年:18歳。史上最年少、日本人初でWSLワールドチャンピオンシップツアーに参戦
・2016年:開幕戦「クイックシルバー・プロ・ゴールドコースト」9位
・2016年:最終戦 「ビラボン・パイプマスターズ」2位
・2016年:WSLワールドチャンピオンシップツアー年間最終ランキング 20位。初参戦のワールドチャンピオンシップツアーでも1回戦敗退は1度もなし
・2017年:WSL QS10000「VANS US OPEN of SURFING 2017」優勝
・2018年:国籍を日本に変更
・2018年:ISA World Surfing Games 準優勝
・2018年:WSL QS10000「VANS US OPEN of SURFING 2018」優勝
・2018年:WCT3年目にしてQSランク1位、CTランク10位となる
引用元：waval
【五十嵐カノア】まとめ
以上、五十嵐カノア選手のことについてお伝えしました。
まとめます
五十嵐カノア選手の両親は元サーファーだった
「カノア」の名前の由来は、 ハワイ語で「自由」を意味する。
サーファーだった両親の「サーフィン発祥の地でも受け入れられるように」という思いが込められている
「子供を世界で通用する人間、サーファーに育てたかった」という両親が1995年、英語も満足に話せないまま米カリフォルニア州に移住その2年後に五十嵐カノア選手は生まれる。
五十嵐カノア選手のプロフィールと経歴を公開
そして、7月27日は奇しくも五十嵐カノア選手の祖父、内野七郎さんの12回目の命日でした。
本来なら28日に予定されていた3位決定戦と決勝が台風8号の影響で1日早く開催されたため、
メダルを取った日が命日と重なる不思議な巡り合わせとなりました。
試合後の五十嵐カノア選手は波打ち際に正座し、海の神さまに深々と頭を下げ感謝を述べたそうです。
その様子をデイリーが次のように掲載しています。
金メダルを強く意識してきただけに、競技直後は敗戦を受け入れることができず、しばらく海から上がることができなかった。
引用元：東京2020デイリー
その後、波打ち際で正座し、海に深々と座礼。
「悔しかったけど、悔しい中でもありがたいと思って。
海の神様にありがとうと言った。
４年間の準備があった。ここまでよくやったなと自分でも思いました」。
競技が終わると、空には虹。
瞳に涙をにじませていた五十嵐の表情にも、徐々に充実感が浮かんだ。
五十嵐カノア選手、台風接近の荒れた天候の中を頑張って下さり、本当にありがとうございます。
この経験を生かして、4年後、更に大きくなられた五十嵐カノア選手にお会いできることを楽しみにしています。
では、こんな感じで終わります。
いつも、最後までお読み下さり、ありがとうございます。
良かったら、こちらも見て下さると嬉しいです。
「【阿部詩】名前の由来は？両親は？プロフィールも」についてはこちらを（イラスト筆者）
