着物の種類と用途の見分け方を画像付きで紹介!季節によって異なる?

キャッチ画像 着物のしきたり着物

たまには着物を着てみたい、着物を着てぶらっと街を歩いてみたい、でも、着物は決まりごとが難しい、ちょっと不安、という事はありませんか?

こちらでは、安心して着物を着て頂くために、着物の種類と用途、見分け方をご紹介します。

着物に合わせる帯と長襦袢についても解説します。

基本をマスターすると、着物はグッと身近になります。

長年、着物に携わった経験を生かして、私、れいが初心者さんに分かり易く、難しいことは出来るだけそぎ落としてご紹介します。

着物の選び方に迷われた際にはぜひ参考にしてみてください。

 

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着物種類や用途、格って何?

着物、帯、長襦袢には種類と格があります。

格というのは用途のことです。

結婚式用や普段着用などです。

 

れい
れい

お洋服に例えると、フォーマルドレスと普段着用のジーンズのようなものです。

 

比較的着用頻度の高い八種類の着物をご紹介します。
紋の数や種類、着物の柄行や帯によっても例外はあります。

 

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着物の種類と用途の見分け方は?

着る頻度の高い8種類の着物

  1. 黒紋付
  2. 黒留袖
  3. 色留袖
  4. 訪問着
  5. 付下げ
  6. 色無地
  7. 小紋

 

黒紋付(くろもんつき)

最高礼装着
未婚既婚を問わない最高礼装

黒一色の無地に、背、両胸、両袖に五つ紋を入れた黒紋付は最も格が高く、帯によって慶弔どちらでも着用することができます。

慶事には袋帯を、弔事には黒一色の名古屋帯を合わせます。

最近は、黒紋付=喪服とおもわれますが、最高礼装着であるため葬儀で着用することが多くなりました。

本来、黒紋付は人生の大切な節目に着用する慶弔両用の第一礼装です。

戦前から戦後しばらくまでは黒紋付にフォーマル用の帯を合わせて、結婚式に着用していました。

現在でも邦楽などの伝承者は正装として黒紋付を着ます。

 

黒紋付きの着物

 

かわせみさん
かわせみさん

黒紋付は喪服だけじゃないんだね。

れい
れい

カワセミさん、そうなの。

宝塚歌劇団と宝塚音楽学校の正装は、黒紋付と緑の袴なのよ。

本来、五つ紋の黒紋付は家を代表するものなの。

娘さんをお持ちの方は是非、卒業式には黒紋付に袴を合わせて着せて差し上げてほしいわ!

 

かわせみさん
かわせみさん

そういえば、『ルイヴィトン』も日本の家紋が影響をあたえたんだよね。

れい
れい

そうそう!

1878年の第3回パリ万博に出展された日本館で、家紋が付けられたお櫃(おひつ 炊いたご飯を入れるもの)を見た、ルイヴィトンさんと息子さんは、この家紋をヒントに、あの有名過ぎるデザインを思いついたそうよ。

日本の文化は素晴らしいわね。

 

卒業式の袴の着付けについてはこちらをご覧ください。

 

黒留袖(くろとめそで)

第一礼装

結婚式など人生の祝い事に着用します。帯は喜びが重なるように袋帯を合わせます。
上半身には柄はなく、裾回りに格調高いおめでたい模様が描かれています。

染め抜き五つ紋が入っていること、白の比翼仕立て(ひよくじたて)になります。

既婚女性の祝儀用で主に新郎新婦の母、祖母、親族が着用します。

袋帯を合わせます。

 

黒留袖の着物

 

3.色留袖(いろとめそで)

紋付(一つ紋、三つ紋、五つ紋)

色留袖は紋の数で用途とシーンが変わります。

紋の数が多いほど格が高くなります。

既婚、未婚を問わず着ることができます。

婚礼、初釜、華やかなパーティーに着用します

袋帯を合わせます。

 

色留袖の着物

 

訪問着(ほうもんぎ)

第二礼装

上半身から裾までを一枚の絵のように豪華な柄が染められた着物です。

晴れやかなお祝い事、およばれなど最も幅広く着用できます。

袋帯を合わせます。

 

訪問着の着物

 

一枚の絵のように柄が続いた華やかな着物。このような柄づけを絵羽模様(えばもよう)といいます。

付け下げ(つけさげ)

第二礼装(略礼装)

晴れやか場所のおよばれに着用します。

柄がすべて上向きに描かれています。

訪問着より少しだけ柄行を控えていますので、子供さんが主役のお祝い事の付き添い(入園・入学式・お宮参り、七五三等)に便利な着物です。

袋帯を合わせます。

 

付下げの着物

 

色無地(いろむじ)

地紋のある一色無地の着物。

紋をつければ第二礼装(略礼装)

訪問着とほぼ同格になります。

お茶会や子供さんが主役のお祝い事(卒園式・卒業式の付き添いや七五三・お宮参り)の付き添いに着用します。

袋帯を合わせます。

紋をつけない場合は普段着

街着、お洒落用着として着用できます。

明るめの色はお祝い事に、シックな色は弔事用になります。

 

色無地の着物

 

小紋(こもん)

外出着・街着

細かい模様が全体に入っている着物。

お洒落着、街着、お稽古用に着用します。

袋帯(格の高い素材や柄は避ける)、名古屋帯、半幅帯を合わせます。

気負わず気楽な着こなしを楽しめます。

 

茶 草木染め小紋

 

紬(つむぎ)織の着物

外出着

代表的なものに、大島紬、結城紬があります。

小紋と同様に袋帯(格の高い素材や柄は避ける)、名古屋帯、半幅帯を合わせます。

気負わずに街着、お稽古着に気楽な着こなしを楽しめます。

着物通が好むものでもあります。

 

紬 紅花紬の着物

 

着物初心者の方がまず手始めに着用、または、これから購入されるなら、気楽な小紋か紬から入られたら良いと思います。
長襦袢と着物の着付けはこちらを!

 

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着物の種類や用途のに合わせた帯

用途に合わせた3種類。

  1. 袋帯
  2. 名古屋帯
  3. 半幅帯

 

袋帯(ふくろおび)

文字通り袋のように仕立ててあります。
長さ4m30cm幅31cm以上。

金糸銀糸で織り込まれたものは礼装や正装に。

軽めの柄はお洒落着や普段着に結びます。

二重太鼓に結びます。

 

袋帯

 

名古屋帯(なごやおび)

九寸名古屋帯とも呼ばれています。

長さ3m60cm、お太鼓幅は約31cm、胴に巻く半幅部分は約16cmに仕立てます。

華やかな季節を表す染め帯から織の帯があります。

胴に巻く部分は半幅になっていて、扱いやすく一重太鼓に結びます。

セミフォーマルからカジュアルに、着物に合わせて使い分けができます。

 

名古屋帯(縮・茶)

 

半幅帯(はんはばおび)

長さ3m80cm、幅16cm以上あります。

袋帯の半分の幅で、バリエーション豊かに結べます。

お洒落着から普段着、浴衣に合わせられます。

 

半幅帯 博多織

 

 

名古屋帯の結び方はこちらを!

 

袋帯の結び方はこちらを!

 

 

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着物の種類や用途に合わせた長襦袢(ながじゅばん)

用途に合わせた3種類。

  1. 礼装用長襦袢
  2. 第二礼装用襦袢
  3. お洒落着長襦袢

着物の下に着る下着のようなものです。

長襦袢にも種類と着物に合わせる決まりごとがあります。

 

礼装用の長襦袢

色は白。おめでたい地紋が付いています。

黒紋付、黒留袖、色留袖、紋付の色無地など第一礼装の格の高い着物にあわせます。

 

れい
れい

黒紋付を喪服として着る場合は、おめでたい地紋の長襦袢は避けます。

白い無地の物を着用します。

 

礼装用白襦袢

 

第二礼装用の長襦袢

地紋に淡い色合いで一色のものやぼかしなどがあります。

訪問着、付け下げ、色無地に合わせます。

 

第二礼装用の襦袢

 

お洒落着に合わせる長襦袢

はっきりした、個性的な色や柄があります。

小紋、紬にあわせます。

シックな色目の小紋や紬の袂(たもと)から見える鮮やかな色の長襦袢がなんとも雅(みやび)です。

普段着用の襦袢

 

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着物の種類や用途合わせた帯揚げと帯締め

用途に合わせた3種類。

  1. 第一礼装用帯揚げ、帯締め
  2. 第二礼装用帯揚げ、帯締め(祝儀・不祝儀)
  3. 普段着用帯揚げ、帯締め

 

第一礼装用 祝儀(黒紋付、黒留袖、色留袖)

帯揚げ、帯締めは、白が基本となります。白地に金糸、銀糸が入ったものでも良い。

帯締めの代わりに三分紐とパールの帯留めを合わせても良い。

 

礼装用の帯揚げ 帯締め 帯留め

 

第一礼装用 不祝儀(黒紋付を喪服として着る場合)

黒い帯揚げと帯締めを合わせる。

喪服用に帯締めと帯揚げ

 

第二礼装用(訪問着、付下げ、紋付の色無地)

帯揚げは淡い色合いのもので、帯締めは平組(平たく組んだもの)を。

 

礼装用の帯揚げと帯締め

 

普段着用・お稽古用

帯揚げは個性的な色、はっきりした色合い、帯締めは平組でも、丸組でも良い。金糸、銀糸の入らないものを。

 

れい
れい

画像の絞りの帯揚げは、飛び絞りといって、礼装、お洒落用と両方使えて便利です。

 

普段着用の帯揚げと帯締め

 

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まとめ

以上、第一礼装から普段着までの着用頻度の高い8種類の着物の種類と用途、それに合う帯と長襦袢、小物の見分け方をご紹介しました。

しきたりや格と言うと一見難しく思いますが、格によって帯や小物との調和のとれた着こなしが出来ます。

そして、着物の格に帯や長襦袢を合わせることで安心して着物を楽しむことができます。

家紋についてもご紹介しました。

他国には、王家の紋章はありますが、一般の家に家紋はありません。

家紋は世界に類を見ない日本独特の文化なのです。

世界が認める、日本の文化をもう一度見直し、誇りにしませんか?

 

着物を着る時にあると便利な和装小物についてはこちらを。

 

季節によって着物の着分けと種類についてはこちらを。

 

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