『ただ君だけ』は、2011年韓国映画です。元となったのは、チャップリンの『街の灯』です。
11年前の上映作品ですが、今、見ても全く古さを感じない、素晴らしい映画です。
不慮の事故で視力と家族を失った女性と、かつては将来を有望視されるも過去の罪で未来を失った元キックボクサー。光を失ったふたりが運命に翻弄されながらもお互いを想い合う最高の純愛物語です。
日本版の『君の瞳が問いかけている』を観てとても感動したので、原作の『ただ君だけ』を観たくなりました。
『ただ君だけ』の中で、ヒロインが主人公を「アジョシ」と呼びます。
翻訳されると「おじさん」と言うことになるのですが、日本人としては観ていて、ちょっと違和感がありました。
恋人を「おじさん…⁈」
という事で、今回は『ただ君だけ』のアジョシ(おじさん)の本当の意味を深堀りしてみました。併せて、『ただ君だけ』を見逃しても無料で観れる方法をお伝えします。
ただ君だけ|ってどんな映画?
元キックボクサー役の主人公チョルミンをソ・ジソプさん、目が見えないヒロイン、ジョンファをハン・ヒョジュさんが演じました。
製作年:2011年
上映時間:105分
ジャンル:ラブストーリー
監督:ソン・イルゴン
キャスト:ソ・ジソブ、ハン・ヒョジュ、カン・シニル、パク・チョルミ他

10年前の映画とは思えないくらい新鮮だよ。
ただ、君だけ|あらすじ
屈託なく話しかけてくれるジョンファの明るい笑顔に、次第にこころを開いていくチョルミン。
ほどなくして惹かれあう二人でした。
やがてチョルミンは、ジョンファが失明し、両親を亡くすことになった事故と自分の過去との間に接点があったことを知ってしまいます。
なんという運命のいたずらでしょう。
韓国の映画だから、そのまますんなりとハッピーエンドにはならないとは思ってましたが、やっと幸せをみつけたふたり。
これほど過酷な運命に翻弄されるとは…
責任を感じたチョルミンはジョンファに目の手術を受けさせる為と自分の過去に決着をつける為に、裏の格闘技界と通じている元弟分のテシクを訪ねます。
それは、タイで行われている、命を掛けた対戦試合。
名前も変えて別人になりすましてタイに向かいます。
ルール無用の対戦試合で、なんとか勝利を収めたチョルミン。追加の仕事としてダイヤの運搬を依頼されますが、引き渡しの寸前でのテシクの乗った車に跳ね飛ばされ手下に何度も刺されて意識を失ってしまいます。
一命はとりとめたものの後遺症は重く、声までも失ってしまいます。
帰ってこないチョルミンを待ち2年が過ぎます。
陶器のお店を営みながら病院でマッサージのボランティアをするジョンファの前に、足は動かず、声も出なくなったチョルミンと再会しますが名前も変わっているためジョンファはチョルミンに気づきません。
すれ違うように見えた二人でしたが、松葉づえをつきながらジョンファのお店に行き、思い出に触れて行くうちに二人は最終的にチョルミンが育った修道院があった湿地で再び会えます。
ただ君だけ|アジョシの本当の意味は?
主演のソ・ジソプさんとハン・ヒョジュさん
出典:シネマトゥデイ
『ただ君だけ』と言うステキな映画の中で、ヒロインのジョンファが恋人のチョルミンのことを名前ではなく、「アジョシ」と何度も呼びます。
「アジョシ」は直訳すると「おじさん」です。
それは、韓国では、成人男性に対して親しみと敬意を込めた呼び方が「アジョシ」なのです。20代であろうと「アジョシ」と呼んでも失礼はないということになります。
また女性が年が離れた彼氏の場合は「アジョシ」と呼ぶこともあるそうです。
それで納得が行きました。
日本語訳が難しいところで、日本語で考える「おじさん」イコール「中年」とは少し意味合いが違っているのですね。
「おじさん」呼ばわりされているソ・ジソブさんも笑顔でインタビューに答えました。
「アジョシというのもニックネームの一つだし、そんなに悪くないと思っています。ほんとに『おじさん』という意味で言っているのではないので、アジョシと呼ばれるのは気分がよかった。実際そう呼ぶ人が多くなりました」
引用元:シネマトゥデイ
なかなか器の大きい方ですね!
劇中のステキな曲をお届けします。
まとめ
以上、『ただ君だけ』のアジョシの本当の意味をお伝えしました。
まとめます。
・アジョシは、成人男性に対して親しみと敬意を込めた呼び方。
・女性が年が離れた彼氏の場合は「アジョシ」と呼ぶこともある。
・日本語で考える「おじさん」とは少し意味合いが違っている。
・『ただ君だけ』を無料で観る方法はU-NEXTに無料トライアルに登録して31日間何度でも観れる。
ソ・ジソプさんはモデルでデビューし、その後、数多くの映画やテレビドラマに出演、受賞歴も多い俳優さんです。
実は日本の映画にもマニアックな役柄で出演しているのですよ~♪
(*’▽’)
それは、2008年『ゲゲゲの鬼太郎千年の呪い歌』で妖怪「夜叉」を演じました。役者さんってどんな役もこなす、プロですね。
素晴らしい映画は心を豊かにします。
どうか、あなたにピッタリの映画に出逢えますように!
日本版の横浜流星さんと吉高由里子さんの『君の瞳が問いかけている』はこちらを。