細川ガラシャの子孫は現在も活躍?著名人や住む場所などについても

細川ガラシャの子孫は現在も活躍?著名人や住む場所などについても

本能寺の変を起こした明智光秀の子孫(娘)として有名な「細川ガラシャ」をご存知でしょうか?戦国時代を代表する美人で、キリスト教を信仰していたことから、注目している人もいるようですね。

そこで今回は、細川ガラシャの子孫は現在なにをしているのか、代表的な著名人や住んでいる場所についても紹介していきます。

目次

細川ガラシャの子孫は現在なにしている?

戦国時代の激動を生き抜いた細川ガラシャ。彼女の子孫たちは今、どのように生きているかについて探ってみましょう。

政治家として活躍する人物が多い

細川ガラシャの子孫は、政治の世界で活躍した人たちが多いようです。例を挙げると、1993年〜1994年に細川護熙さんは、日本の内閣総理大臣を務めて政治に大きな影響を与えました。また、政治ジャーナリストの細川珠生さんもガラシャの子孫であり、父・細川隆一郎(政治評論家)の影響を受けて、ラジオやテレビなどで解説をしています。

このように、細川ガラシャの子孫は、現在でも社会の重要な場面で活躍中です。

天皇家との血縁関係もある?

日本の天皇家にも、細川ガラシャの血が流れていると言われています。明智光秀の娘であるガラシャは細川忠興に嫁ぎ、息子・忠隆の娘(徳姫)が西園寺家に嫁ぎました。そこから、徳姫の子孫が九条家や正親町家など、皇室と縁の深い公家の家系へと繋がっていったようです。

その系譜をたどると、今上天皇(徳仁天皇)にも細川ガラシャの血が受け継がれていることが分かります。時を超えて、戦国の女性の面影が、現代の皇室に静かに息づいているようです。

細川ガラシャの子孫や明智光秀の真実とは?

天皇家とも繋がりのある細川ガラシャの子孫や、明智光秀の真実について、1つずつ見ていきましょう。

細川ガラシャの子孫

3男2女または3男3女いたとされている、細川忠興と細川ガラシャの間に生まれた子供たち。長女の御長は前田景定の正室となり、長男の忠隆は本来なら細川家の後継者でしたが、ガラシャの自決後、忠興により廃嫡されました。

次男の興秋は忠隆の後を継ぐ立場になれず、のちに家を出奔。三男の忠利は兄の忠隆に代わって細川家の家督を継ぎ、のちに初代肥後熊本藩主となっています。次女の多羅は、稲葉一通の正室となりました。

明智光秀は裏切り者ではなかった?

細川ガラシャの父・明智光秀は『本能寺の変』を起こしたことにより、歴史の教科書では裏切り者として描かれることが多いようです。しかし、ガラシャの子孫である細川珠生さんは、「光秀は正義の人」と語っています。

珠生さんによると、細川家では「光秀は暴君で信長を討った英雄」として語られていたようです。また、『本能寺の変』には恨みではなく、戦国時代の政治的な背景があったことも最新の研究で分かっています。

子孫とされる著名人

著名人で、細川ガラシャの子孫と言われている人物について、紹介しましょう。

今上天皇

現在の今上天皇は、細川ガラシャの長男・細川忠隆の子孫にあたるとされています。忠隆と正室・千世の間には娘の徳が生まれ、その子孫の1人が正親町実光です。実光の娘・正親町雅子は孝明天皇の生母となり、現在の今上天皇へと続いています。

大河ドラマ・麒麟がくるのキャストの中でも注目されたのが、主人公の明智光秀。細川ガラシャの父である光秀の物語は、ドラマだけでなく、現代との繋がりを感じさせます。光秀の血筋は、娘のガラシャを通して令和の皇室に受け継がれているとされ、戦国の記憶が今も息づいていると言えるでしょう。

竹田恒泰さん

政治評論家・作家の竹田恒泰さんは、旧皇族・竹田宮家の出身です。その家系をたどると、細川ガラシャにも繋がります。細川ガラシャの長男である忠隆の娘・徳から、正親町実光へと続き、その娘・光子は竹田宮恒徳王の妃となりました。このため、竹田恒泰さんも細川ガラシャの血を引く子孫の1人と言えるでしょう。

また、政治評論家で元衆議院議員の細川隆元さんや、その甥である政治記者の細川隆一郎さんも、細川忠隆を祖とする系譜に属しており、細川ガラシャの血を引く一族にあたります。

細川護熙さん

第79代内閣総理大臣の細川護熙さんも、細川ガラシャの子孫と言われていますが、直系の子孫ではありません。ガラシャが自決した際に、忠隆の正室・千世は屋敷から逃亡。怒った忠興は、忠隆を細川家から廃嫡しました。その後、三男の忠利が細川家の家督を譲られ、初代の肥後熊本藩主となっています。

忠利の子孫は繁栄しますが、七代藩主の細川治年には子がおらず、養子を迎えました。ここでガラシャの血統は途絶えたため、細川護熙さんは直系の子孫ではないようです。「護熙さんの祖母が忠隆の血筋説」もありますが、真相は分かりません。

クリス・ペプラーさん

タレントや声優、ナレーターとして活躍するクリス・ペプラーさんは、明智光秀の子孫である可能性があります。光秀の出自には諸説ありますが、有力な説の1つとして「土岐氏の一族」があるようです。

クリス・ペプラーさんの母方が土岐さんの子孫にあたると言われており、「土岐氏の子孫=明智光秀の子孫」とは断定できないものの、まったくの無関係とも言い切れません。

子孫が住んでいる場所は?

戦国時代のキリシタン女性・細川ガラシャの子孫の本拠地は、熊本です。細川家は江戸時代〜明治時代にかけて、熊本藩主でした。細川家の末裔は熊本の文化や歴史を守るために、現在も活躍。第79代内閣総理大臣の細川護熙さんは、熊本や東京を拠点に活動中です。

また、細川家ゆかりの地として有名なのが東京都にある永青文庫であり、収集した歴史的な書籍や美術品を見ることができます。

まとめ

今回の記事では、明智光秀を父に持つ細川ガラシャの子孫は現在なにをしているのかを中心に、代表的な著名人や本拠地について紹介しました。

細川ガラシャの子孫は、現在も活躍していることに驚きましたが、政治家として活動している人物が多いようですね。さまざまな分野で力を発揮している、細川ガラシャの子孫の今後の活躍に期待しましょう!

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